じわログ

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糸魚川大規模火災の火元は損害賠償責任を負うか

糸魚川大規模火災の火元は上海軒という中華料理店だった事が判明したわけですが、あれだけの被害を出した原因の中華料理店は、損害賠償責任を負うのでしょうか。

 

・原則

私たちは日常生活において、不法行為によって誰かに被害を与えた場合、民事責任として損害賠償責任を負います。これは民法709条に定められています。

民法709条

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

つまり他人の物を壊したりした場合には、刑事上の器物損壊罪(構成要件を満たした場合)とともに、民事責任として損害賠償責任を負うわけです。

 

・例外

しかし火災の場合は、木造家屋の多い日本では、失火による不法行為責任が過大になりやすいことや、また、個人が損害賠償を行える可能性が低いことから、民法709条の特別法として失火ノ責任ニ関スル法律(失火責任法)が定められています。

 この法律によれば、故意または重過失の場合のみ、火元が責任を負うことになっています。

 

・今回の場合は…

では今回の場合は、重過失と言えるのでしょうか。

過去の判例では、風呂の空焚きによる火災について重過失を否定した一方で、天ぷら油を使用中にトイレに行ったら火災になった事例について重過失を肯定しました。

報道によれば、

この店の72歳の男性店主は、「開店前の料理の準備の際、鍋に火をつけたものの、いったん店を離れ、戻ってきたら火が出ていた。

この火災で、警察は、23日夜、火元のラーメン店での鍋の空だきが出火の原因と見られると明らかにしました。

今回の事例は風呂の空焚き事例に似ていますが、火をかけたまま店を離れていることから、重過失となる可能性が高いのではないでしょうか。

 

にしても、今回の被害額は一体、なん億円になるんだろう…。